お産を語る会in奈良 参加しました!

12月10日の「お産を語る会」は京都を飛び出し奈良県平群郡の「助産院カンガルーホーム」。

当日は朝から青空のポカポカ陽気。車で片道1時間半の道中もドライブ気分でウキウキでした。

 

京都常連の参加者5組(お一人は片道電車で2時間かけて遠方から、もうお1組の母子は1歳のお子さまを気遣いなんと奈良市内で前泊して念願のご参加でした!)をキラキラの笑顔で迎えてくださったのは院長の高橋律子さん。約17年前から私を自宅分娩のアシスタントに雇って下さりこの世界に導いてくださった恩師です。自宅分娩に加え数年前にここ「助産院カンガルーホーム」を開設されました。http://kangaroohome.jp/

カンガルーホームにご縁のある妊婦さん、授乳中の親子さん、助産師さん、ご家族の皆さんもたくさんお集まりいただき、なんと!3日前にご出産されご入院中のお母さんも短時間でしたがお顔を見せて下さいました。今回のご出産は、単身赴任中の夫さんも一緒にご家族皆さんで赤ちゃんをお迎えになられ、ご出産後ほやほやのその感激を涙とともに語ってくださいました。

初産婦さんの妊婦さんがおふたりいらしたこともあり、皆さん、ご自身のご体験から妊娠中、お産に向かって、次に続く方に伝えておきたい!という思いで熱く語ってくださいました。中でも「バースプラン」はお産を手伝う医療者に突き付けるものではなく、こう産みたい、こう産みますと選手宣誓する「宣誓書」みたいなものです、と言ってくださった方が。こう産みたいから自分はこうします、今何をすれば良いのか教えて、そのときはこう手伝ってなど。前もってお手伝いする側にご自身の思いを伝えることで、じゃあ今からこうしてみたら?とかこのままでは難しいからこうしてみよう、とか妊娠中から一緒に歩むことができます。助産師は赤ちゃんをお受けさせていただくことだけが仕事ではありません。産む前から(実は妊娠前から)産んだあとも一生女性とともに歩む覚悟がありますから。  助産婦=Midwife

また心に残ったお言葉は、お一人は初めての出産が妊娠31週で緊急帝王切開だった方。まわりが一生懸命動いてくださるのを見て(感じて)嬉しかったと。もうお一人、初めての出産で予定日を随分過ぎて病院での処置のほか、不安な中ご自身もできるだけのことをしたけどなかなか進まなくて、その内お腹の赤ちゃんがしんどくなられたために緊急帝王切開に。ここまで頑張ったのに、、気持ちがついて行けなかったけれど、手術中(看護師さん?が)手を握っていてくれたから本当に嬉しかったと。そしてその後、母乳育児で悩み「助産院カンガルーホーム」助産師 高橋さんに出会い大切にされたと。おふたりともまさか自分が帝王切開になるなんて、、気持ちが落ち着くまでに1年くらいかかったとおっしゃいました。お産はどれも命懸けの大仕事。一生その出来事を忘れるわけがない。だからどこで誰とどんな風に産んでも大切にされて欲しいです。もしもこころが傷ついてしまわれたのならお産後大切にされて欲しいです。そこから始まる新しい生活の中で何かあるたびにあの時に立ち戻りまた頑張れる。あの時こうしてもらった、私も頑張ったと胸を張って前を向いて歩んでいける、人生の糧になるような体験をどなたもして欲しいと思うのです。助産師は帝王切開やお薬で治療はできないけれど、医療が必要となってドクターに身を委ねることになってもずっとずっと女性とともにいますからね。助産婦=Midwifeを強く感じ決意を新たにした会でした。ご参加の皆さまありがとうございました。来年は8月にまた奈良にお邪魔致しますm(_ _)m

 

 

 

「お産を語る会」  毎月だいたい京都府内のどこかで開いています!   妊娠・出産は産むお母さん、生まれてくる赤ちゃんはもちろんのこと、その方たちを取り巻くご家族や知人友人、お産を手伝う医療従事者にとっても、良くも悪くもその後の人生にとても大きな影響を与えます。すべての女性がどこで誰とどんな方法で産んでも、幸せだった、大切にされたと感じられるお産を目指し、お産が変われば世の中が変わることを目標に毎月「お産」について語り合っています。私は呼びかけ人の一人としてほぼ毎回参加しています。お問い合わせはお気軽に!                 木村 TEL 090-1141-9610 (7~21時) 

 

次回は新年明けて

令和2年1月7日(火)10時~12時(語り合い)12時~14時(お時間ゆるす方は昼食&交流会)

京田辺市 徳廣さん(お産を語る会呼びかけ人で進行&まとめ役、愛あふれる熱い助・助産婦。月の車座なども主宰)宅