どのお産にもこれ!というテーマがあるものです。
次はこう産みたい 妊娠中は、出産中はこんな風に過ごしたい こんな言葉をかけて欲しい… バースプランとして挙げる方もいるでしょうし、お産が終わってホッと振り返ったときに「あ~これだったんだ。これを伝えにこの子は我が家にきてくれたのね!」と気づくこともあるでしょう。
妊娠初期から何回もお会いして、大切ないのちを育むお身体に触れさせていただく中で、この方のお産のテーマはこれ?とふと感じる時もあれば、お腹の赤ちゃんが明らかにわかりやすい(笑)メッセージを送ってくれる時もあります。それは時に身体を張ってのメッセージだったりするのですよね。
初産の時は病院で、2、3回目のお産は東京のご自宅でした。京都でのお産は初めてだけどご自宅分娩は3回目。幼稚園児、小・中学生を育てるベテランのお母さん。私が初診で妊婦さんに必ずお渡しする「自分で産む」についても、彼女には長い説明(お願い)は不要、ご自宅分娩に向かってすべきことをきちんとされ、尚かつ私からのお勧めもちゃんと受け入れて下さいました。
彼女の特に素晴らしいところは自然のリズムを大切に生きていらっしゃるところ!ひどいつわりの最中でさえ身体がそうしたいのだからデトックスと思って、、と辛い中でも自然の流れを受け止めておられる、その考え方・受け止め方には妊婦健診のたびに感心していました。
今回のこの方のご出産のテーマはなんだろう?
彼女は人生の中の大切な節目「妊娠~出産」の中で一つではないたくさんのテーマを受け取っておられました。
4回目の出産、新型コロナ禍の出産、新しい土地での出産、、、お産の「感想ノート」に彼女らしい言葉で今回のテーマについて語って下さっていました。
私の師匠は「産み方は生き方」とおっしゃいます。
今までこう!と思っていた生き方を考え直したり、これで良かった!と思ったり。
いずれにしてもやっぱり「お産」ってその後の人生に良くも悪くも大きな影響を与えるとっておきの出来事。
その時に与えられたテーマはきっとこれからの人生の道しるべとなるものだと思います。
お健やかに。ご家族のお幸せをお祈りしています。