当院で令和最初の赤ちゃんがご自宅でお生まれになられました。
ご家族は７年前三男くんが生後３ヶ月の時に福島から京都に自主避難されてきました。
京都では初めての妊娠・出産。思いがけず故郷から遠く離れたこの地で新しい生命をお迎えになることに！今春ご新居への引越しもあり、小学生の３人のお兄ちゃん達は転校したので、お母さんは妊娠中期～ご出産当日まで毎日のように学校に出向き、お兄ちゃんたちの心に寄り添い続けておられました。そんなご多忙な毎日でも、ヨーガに励み、お食事に気を遣い、オーガズミックバースのDVDもご夫婦で視聴されました。感想は「（上の３人を）自分一人で産んできたなぁ」と。
これまで波乱万丈の人生だったけれど、今回のお産で是非「いい思い」をしていただきたいなぁ、ご家族（もこもこ猫のもこきちくんも！）に囲まれて赤ちゃんをお迎えになられたら良いなぁと心から応援したい思いでいっぱいになりました。
そしていよいよお産が始まったのは新月の晩の夜中の１２時。ご自身の心が身体が感じるままに、お風呂に入り、好きな音楽を流し、動き回り、、次男くんは４キロ超え２時間のスピード出産でしたが、今回はずいぶんゆっくりとご主人さんと２人で陣痛を乗り越えていかれました。空が白々と明るくなってきても赤ちゃんはまだその気ではないようで。早朝、何も知らずに次々と起床したお兄ちゃんたちは私たち助産師２人を見て状況を察知したご様子。登校準備をしながらもお母さんの汗を拭いたり、腰をさすったり。お産の始まりからずーっと一緒だった訪問看護師のご主人さんは、この日も早朝の訪問ケアーを待つクライアントさんの元へ「４０分で帰ってきます！」と出て行かれました。じゃあご主人さんがご帰宅されるまで少しゆっくり休憩されますか？と、和室を締切りお布団でウトウトしていただいたのですが、、、すぐに陣痛が強くなり、このタイミングで！！長男くんはお母さんの手を握り、次男くんは少し離れたところから覗き込み、三男くんはお母さんの腰をさすりながら赤ちゃんがお生まれの瞬間をばっちり目撃！
お生まれから５分後に転げるようにご帰宅されたご主人さんの第１声は「生まれた、、？」笑、、、そして一緒にお産されたお兄ちゃんたちは、、、「姫！姫が来たなぁ」しばらく生まれたてほやほやの赤ちゃんに触れたあと、お生まれから２０分後には兄弟連れ立って登校。日常の中のとっても大きな出来事となりました。
ご家族の新しい大きな一歩に立ち会わせていただきありがとうございます。
ここ京都が第２の故郷となって、お健やかに♡お幸せに♡
そして、令和の時代が穏やかな温かい笑顔あふれる時代になりますように！祈ります。