やすらぎの森のおしゃべり会

昨日は「やすらぎの森のおしゃべり会」の日でした!私が平成6年に開業助産師になった時に一番にしたかったのがお産の振り返りをする場を提供することでした。会場は我が家のリビング(現在は仏間)で、家主の私がお産など特別なことがない限り毎月1回第2金曜日の午前に23年間続けてきました。どなたでもご参加いただけますが、毎回お産を振り返って下さる方がいらしゃるわけでもないので近年は育児中のママがお子さん連れで相談にいらしたり、お子さんを遊ばせながら自由におしゃべりを楽しんでリフレッシュできるやすらぎの場となっています。多い時には10組位の親子さんが参加されたり、妊婦さんやこれから妊娠希望の方、時にはパパの参加や、お子さんは保育園や学校に行かれてもママだけで来られる方と色々です。  

 

 そして昨日は、先月お休みで1ヶ月ぶりの開催だったこと、急に寒くなりお天気も悪かったことなどで参加者が少なく、小学校と保育園に3人のお子様を預けてこられたママと、社会人、大学生の3人のお子さんを育ててこられたベテランママ、そして私の3人でした。いつものようにお子様たちに準備した木のおもちゃで時々遊びながら、、、自分の身体や心のこと、22年前のお産のこと、保護者会のこと、お子様のこと、、、3人とも思う存分お話しました。中でも、不登校だったお子さんが努力を重ねられて大学生となり、ひとり暮らしを始められたとのお話は、離れて暮らす様子がわからないことが母の心配を増大させるけれど、人生の節目節目で自分の意思をしっかりともって突き進むことができる自立した人に立派に育たれたのだと感心しましたし、改めて、子どもって親に毎回毎回新しい体験をさせてくれるのだ、ということを実感しました。ひいては、どの子もどの生命も何かを伝えに親を選んで来てくれたんだ!というところに行き着きました。じゃあ選ばれた私たちはしっかりと責任を全うしないといけないなとも。何歳になっても離れていても親子は親子。親は心配する生き物なのだなぁ。

それが仕事か・・・。良い時間を過ごさせていただきました。

 

 

 

以前、私が5人目さんの自宅分娩を受け持たせていただいた方がおっしゃったこと、、、

4人目さんが少し大きくなられて生活が落ち着いてこられた頃の5人目さんの妊娠。久しぶりの仕事復帰でこれから!という時だった。正直、どうしよう?と思った。でも家族全員で家族会議を開き、だいぶ大きくなった上の子3人が「家のこと協力するからお願い、赤ちゃん産んで欲しい」と。その時彼女は「あなたには4人も子どもを授けたのに、まだわからんか?」と(お産の)神様が5人目を授けてくれたのだと感じたと。

何かを伝えるために赤ちゃんはやってきた!とはよく聞くことではあるけれど、では、この子は、この生命は何を伝えるために、神様は何の必要があってこの子を私たちに授けたのか、それを見つける旅が人生なのかもしれない。となると、私のところに来て妊娠8週でお空へ返っていったあの子のことも納得できるようになりました。悲しかったけど私には必要な体験だったのだと。それを教えてくださった彼女にもとても感謝しています。

 

 

 

色々なことを教えてくださるママたちに支えられている助産師です。